ITベンダーのCX研究室

CX展示会・セミナーレポート速報

CEATEC 2023 TOWARD SOCIETY5.0

皆さんこんちには。
IT ベンダーの CX 研究室のポン太です。今日もブログをお読みいただきありがとうございます。
先日、幕張メッセで開催された「CEATEC 2023 TOWARD SOCIETY5.0」に参加してきたので
CX やマーケティング関連で個人的に興味を抱いた点を中心に簡単にレポートさせていただきます!

■全体概要

CEATEC(シーテック)は、毎年10月に幕張メッセで開催されるアジア最大級の規模を誇るIT技術とエレクトロニクスの国際展示会で、国内外で活躍するITとエレクトロニクス関連企業・団体、ユーザ企業などが参加し、時代の先端を行く最新技術や製品の発表、デモを行うイベントです。

今回は特に、田園都市構想、テクノロジーデバイス、人材育成、スタートアップ、持続可能といった5つのキーワードが前面に押し出された構成となっておりSONY、日立、東芝、NEC、SHARP、など日本を代表する錚々たる企業をはじめ様々な企業や団体が、最新の技術やサービスを紹介していました。

広大な展示空間は、アドバンストテクノロジーエリア、パートナーズパーク、スタートアップ&ユニバーシティ、グローバルエリアといった形で区分けされていて、1日で全ての展示を見て回るのが難しいくらい見応えたっぷりの大規模イベントでした!

1.Zoho(ゾーホー) 

まずは、Advanced Technologyエリアに展開されていたZoho様のブースに立ち寄りました。
こちら、南インド発のグローバル企業で、主に「Zoho CRM」というSaaSのCRM/SFAツールを提供している企業様です。
京浜幕張の駅を出て会場に向かう道でもスタッフの方が資料付きのノベルティを元気に配っている姿が見られ、PRにとても力を入れている姿が印象的でした。
さて、そんなZoho様の提供しているCRMについて既存サービスとの違いをズバリお聞きしたところ、
顧客管理の項目を利用企業のニーズに合わせ、自分たちで手軽にカスタマイズできる点が最大の差別化ポイントであるということでした。

他のCRM/SFAツールでも項目のカスタマイズはある程度は可能ですが、どうしても提供元の企業に依頼して対応してもらう必要があり、それに伴って発生するコストや対応のスピード感がネックになってしまうケースがあるようです。

Zoho様は、ユーザーが自分たちの使いやすいよう項目を自由にノーコードでカスタマイズできるようにすることでそういった課題を解決できるという点を強みに、SalesForceはじめ大きな競合のひしめくCRMサービス市場でシェアを取っていこうとされているとのことでした。

国内でもどんどんシェアを拡大されているとのことで、今後の動向にも注目していきたいと思います!

2.Advanced Media(アドバンスト・メディア) 

次に、音声認識のテクノロジーを軸に様々なサービスを開発・提供されているAdvanced Media様のブースでもお話を伺いました。
こちらの企業様は、AI音声認識国内シェアNo.1のAmiVoiceというサービスを提供されている企業様です。
今回の展示では、chatGTPのAPIを活用した「AI Avatar AOI」のデモを体験させていただきました。
「AI Avatar AOI」は、アドバンストメディア様の強みとされている音声認識の技術とchat GTPのAPIを組み合わせることによってユーザーとAIが自由に対話できるアバターで、旬の最先端テクノロジーを上手に活用した新しいサービスです。
しかもこちらのアバターは、任意のデータを追加することによって応答内容のカスタマイズか可能という点が「なるほど!」と思った点です。
これにより、chatGTPだけでは思ったように対応できないような、例えば企業やサービスの説明、最新の話題についてもカスタマイズ次第で自由に話せるようになるとのことでした。


すでに大手企業のメタバース上のイベントなどでも活用され始めているとのことで、chatGTPを活用した新サービスの事例としてとても興味深いと思いました。

3.LBMA JapanとGeoTechnologies(ジオテクノロジーズ)

パートナーズパークエリアに移動して最後にLBMA Japan様のブースを見学させていただきました。
LBMA Japan様は、位置情報を軸にしたマーケティングやサービス施策の促進を目的とする日本の事業者団体で、正式名称は「Location Based Marketing Association Japan.」です。
昨今、さまざまなデバイス、アプリ、サービスを通じて取得された位置情報を活用し、どのような付加価値を生むかといった議論が活発に進められている中で、とても見ごたえのあるブースでした。
まず入り口に掲げられていたのが、位置情報サービスを展開する企業を中心とした2023年の最新カオスマップ。

このカオスマップを拝見すると、スマートシティ、GX、モビリティ、デジタルマップ、観光・インバウンド、IoT、分析・コンサルティングなど幅広い領域にまたがる数多くの企業によって領域全体がとても活性化してきていると感じました。

WEBでも公開されているのでご興味のある方はぜひ参考にしてみてください!
https://www.lbmajapan.com/locationchaosmap2

また、こちらのLBMA Japanに参画されている企業の中で、GeoTechnologies(ジオテクノロジーズ)様という企業の方にもお話を伺いました。
ジオテクノロジーズ様は、もともとはカーナビゲーションに使われる地図データベースの提供からスタートした会社で、高精度な地図や住所のデータを持っている点で業界でも一目置かれる存在だそうです。

こちらの企業様が提供されているサービスの一つに移動するだけでポイントが貯まるポイ活アプリ「トリマ」という消費者向けサービスがありますが、読者の皆様の中にも利用されている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらのアプリは、単に個人の移動データを取得するだけでなく、アプリ上でユーザー向けのアンケートを実施し、利用者の属性データや回答データも併せて取得・分析ができる点がとても興味深いと思いました。

このアプリを活用してジオテクノジーズ様が構築されている、個人の移動データを収集・蓄積、人流データに変換して企業に提供する、というビジネスモデルはかねてより様々なトライ&エラーが行われているデータマネタイゼーションの一つのモデルとしてとても参考になると感じました。

ほか、小規模ながら多数の大学発のスタートアップや研究室などがひしめいているエリアがあり、とても熱気を放っていたのも印象的でした。
社会に役立つ未来のテクノロジーやサービスがここから生まれていくのだなと感慨深い思いに浸りながら会場を後にしたポン太でした!

以上、ほんの一部ですが「CEATEC 2023」の模様をお届けしました!

お読みいただきありがとうございました!

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